2022冬季北京オリンピックが終了した。
東京五輪に続きコロナ禍の開催で関係者の方々の苦労は相当だっただろう。
開催中、様々なメディアでも選手が取り上げられた。
その中で気がついたことがレッドブルやモンスターエナジーなど、エナジードリンクのスポンサードされている事だ。
以前、コカコーラがエナジードリンクに参入する際の戦略を記載したが
気がつくとあっという間に撤退してた…恐るべしエナジードリンク市場。
気になったので、エナジードリンク市場の近況と成功マーケティング事例を調べて良さげな打ち手を妄想してみた。
過激化を増す、エナジードリンク市場
これまで、長らくレッドブル1強のエナジードリンク市場だったが、ついにレッドブルが、モンスターに負けたそうだ。
実際に近所のスーパーマーケットのエナジードリンクの棚を見てみると、約7割がエナジードリンクが占めており、圧倒的なシェアを誇っている。
その他、サントリーが手掛けるZONeはコンビニ×若年層をメインターゲットにして、着実にシェアを伸ばしている。
王者転落してしまったレッドブルは今後どのような打ち手が必要か考えてみた。
これまでのアスリート推しのマーケティングにプラスアルファのマーケティングが必要
以下のレッドブルマーケティング出身の方の著書を読んでみたが、
販促PRというよりは、や新たしい振興スポーツを一緒に育てていく事で商品のブランディングが殆どという事に気がつく。
ナイキとレッドブルの共通点「アスリートを応援する」
だが、購買動向への影響度が全く違う。
ナイキなどスポーツ関連商品であれば、アスリートから受けるイメージは購入判断材料として大きな影響を受けるだろうが、
どんなにストーリーで訴えても、消費者のエナジードリンクを購入しようとするモーメントにおいて購入判断材料では購入につながらないと考える。
これまでのレッドブル一強時代だからワークしていたマーケティング施策だったとも言える。
だが、伸び続けているエナジードリンク市場に新規参入が続く今、これまでのマーケティングとは違った手法を取る必要があるのではないか?
実際にレッドブルファンだが、モンスターのノンシュガーのサイズ感が良くて、モンスター購入してる。
「味&量&効果&値段×タッチポイント」
上記の観点からレッドブルの打ち手が見えてくると思う。
自動販売機のタッチポイントを増やす
エナジードリンクを購入検討する瞬間は、主にコンビニやスーパーの飲料の棚に足を運んだときが殆どだと思われる。
ただ、自動販売機の販売チャネルを増やすことが今後のレッドブルの販売を左右すると考えられる。
会社オフィス周辺やビーチ周辺などユーザーニーズがある周辺に自動販売機を設置することで、需要が上がると思われる。
だが、国内の自動販売機シェアを見てみると
サントリー(ZONe)、アサヒ(モンスター)にシェアを負けている現状がある。
また、コカ社がマーケ予算を投下しアプリ×自動販売機の訴求を行っているため、自動販売機での販売シェアを伸ばすためには積極的な設置プロモーションが必要と思われる。
結局、レッドブルは量を多くするのでは無いか説
ブランディングにおける4つの価値概念(情緒、実利、感覚、共鳴)がある。
今までエナジードリンクにおてい一強だった時代は、ナイキと同様なマーケティングで良かったが、
エナジードリンク戦国時代な今、マーケ手法の転換点に入っているように思われる。
ZONeが今後シェアを一気に伸ばしてきそう
この数年で一気にシェアを伸ばしていそうな企業が、サントリーが手掛けるZONeだ。
前述した実利価値ではモンスターより容量が大きく、味のバリエーションも多数あり、
尽くモンスターの強みを完全に模倣している。
また、ターゲットを大学生ー20代に絞ってデジタルマーケを大胆に仕掛けている。
ZONeがシェアを伸ばしそうだと思った理由が、LINE経由で実施しているZONeメンバーズプログラムだ。
今入会で総額600円分のキャッシュバッククーポンが貰える仕組み。
今後、集めた会員に向けて次の施策売ってくるだろう。
ガッツリLTVを上げる施策としてはかなり有効そう!
レッドブルの次なる打ち手どう出る?
シェアを奪われ、新規参入が続くエナジードリンク市場。このまま黙って指を加えてシェアを奪われ続けるはずは無いと思うので、どのような打ち手を打つか楽しみだ。
筆者が10代からBMXをやっていたこともあり、レッドブルが日本におけるストリートスポーツの地位向上に果たした役割は大きいと思う。
実際にレッドブルのBMXイベントに招待された際は飛行機代ホテル代も全て出してくれた。そのブランドの心意気に当時かなり感動した。
ただ、いざエナジードリンクの棚を目の前にすると、実利価値が優れるZONe、モンスターを手に取ってしまう。
今週は久しぶりに飲んで、翼をゲットしたいと思います。